年の瀬に、嫁(四十代後半)が運転するマイカーに娘(二十歳)を乗せ、近所に買い物に出た。
交通量の激しい道を走っていたのだが、前方の右折待ち渋滞が長くなっており、嫁は時間短縮のため、一本手前の生活道路に入ることにした。その道はマイカー同士のすれ違いがギリギリの幅員で、かつ夕暮れ時で周囲が見えづらい状況だったとのこと。
前方から対向車のヘッドライトが近付いて来たので、予め左路肩に車を寄せ、時間にして10秒以上は停車し、免許取り立ての娘に嫁は「暗くて細い道だから、予め譲ることで事故にはならないからね」と安全運転の秘訣を語っていたらしい。
と、接近してきた対向車は、なぜか段々とこっちに幅寄せするような感じがしたので、すれ違いざまに運転手の顔を見たら、全然、こっちの車とのクリアランスを気にしてる様子もなく、前方だけを見ていたと。まるで、こっちの存在を無視するように。
と、すぐに、「ガリガリっ」って音が出て、車も少し揺れたので、嫁は「えっ!?何?」と。娘には安全運転の秘訣として、予め停まっていればいいのよ!なんて言った手前、何が起きたのか理解できなかったらしいです。