無計画な飼育で飼い主の手に負えないほど犬や猫が繁殖する「多頭飼育崩壊」が県内各地で相次ぐ現状を踏まえ、黒岩祐治知事は7日、多頭飼育を届け出制にする考えを明らかにした。
県動物愛護条例に新たに届け出義務を盛り込み、行き場のない犬猫が生まれ続ける現状に歯止めをかけたい考えだ。

 届け出制によって多頭飼育の実態を把握するととともに、必要に応じて飼い主に助言などを実施して「崩壊」を防ぐ狙い。

 県によると、多頭飼育の届け出を条例で規定している都道府県は8府県。近県では埼玉県が届け出を「10頭以上」としており、県は今後、先行例を踏まえて具体的な頭数や方法を検討、条例改正を目指す。

 多頭飼育崩壊は近年、近隣への悪臭や騒音などから社会問題化。飼い主の認識不足などから不妊去勢手術を行わない間に頭数が増えるケースが目立つ。
県内では6月、猫の汚物などがたまった自宅で多数の猫を放し飼いしたとして、大和市の男性が動物愛護法違反(虐待)の疑いで書類送検された。この際、県動物保護センター(平塚市)が保護した猫は76頭に上った。


多頭飼育、届け出制に 神奈川・黒岩知事が考え表明 (カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
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