唯一の基本設計があったというきわめて疑わしい前提をまずは捨てるべきかと。

>>18
気宇壮大なのはたいへん結構だが、そもそも何か一つを直系の先祖と
みようとすること自体に根本的な無理があると思う。

異常生誕も悲劇的末路もそこらじゅうにある典型的な英雄譚(共通的すぎて伝播
の順序を辿ることもまず不可能だろうし、今は失われた同類の説話も山ほどある
だろうことが想像に難くない)なわけで、君の挙げた根拠だけでは「共通点
がある」以上のことはとても言えない。

>>19
西遊記の作者は一人ではなく、講談のネタとしてだんだんにふくれあがったもの。
講談というのはつねに客、それも庶民をひきつけつづけなければいけない宿命に
あるわけだから、間断なくユーモアを入れつづけないとなによりも興業としてもたない。
西鶴にしたって大衆文芸である以上は基本的に同じ制約を背負う。
能のような形而上性の強い貴族向けのものとは違う発達をして当然。

義経記についてはどうかな。ちょっと付会の度が強すぎるような気がする。