イエスがゴルゴダの丘で十字架にかけられて亡くなってから後
数十年間の原始キリストの時代には、ユダヤ教は腐敗しきっていた
ま、ユダヤ教だけではなく、どの宗教でも同じ事があるが
あの時代も、権力者と結びついて堕落していたからね
それに対する反抗として、キリスト教が広まった経緯がある
ユダヤ教の一派であったキリスト教は、こうして独立した宗教になったわけだ

キリスト教がローマの国教となった四世紀の終わりには、キリスト教の中でも
巨大な勢力を誇ったのがグノーシス派
この教義は、人の魂は大いなる神であるアイオーンに属し
悪魔によって肉体という牢獄に幽閉されているというものであり
おそらく四世紀ごろには、キリスト教の中でも最大勢力だったと思わるが、

三位一体を説くアタナシウス派がキリスト教正統派になると
この天地は神が創ったものだと説く、アタナシウス派の教義とは絶対に相容れぬものだったわけであり
徹底的な迫害がなされたわけだ
その他にもアタナシウス派キリスト教は、他宗教やキリスト教の他宗派に対して空前の弾圧を加え
その規模も徹底ぶりもネロのキリスト教弾圧など、比較にならない遥かに凌ぐレベルだったと言われるが
現在まで、アタナシウス派の流れが、キリスト教と欧州の宗教の主流として力をもっていたから
最近までほとんど知られもしない、問題ともされなかったがね