■就職できない学生

高校時代のアルバイト経験が無いから、大学生になってバイトに採用されない。
学生時代のバイト経験が無いから、就職活動で何社受けても内定が出ない。
ニートやワーキングプアと呼ばれる多くの人々の、人生の転落の始まりです。
学生時代は勉強にばかり逃げ込まず、できるだけ積極的、能動的に広く多くの経験を積むべきです。
世間では勉強が出来る事が悪いとまでは言わない、という綺麗事も耳にしますが、
折角の機会ですから本当の事を言います。悪い事です。ろくに社会経験もないのに勉強だけ出来る事は
少なくとも一般企業への就職を目指すなら、悪です。
確かに学校の勉強だけやっていれば詐欺に遭う事もなく喧嘩に巻き込まれる事もなく、
お金も掛からず怪我もせずノーリスクの学生生活を送る事ができるでしょう。
しかしノーリスクと言う事は、当然ノーリターンです。若い時期の貴重な3年間、4年間を無為に過ごす事は「普通の人生」を目指す上で大きなマイナスです。
体育会・運動会での実績もない、そんな学生に就職口はありません。昔からです。不況のせいではありません。原因は世の中ではないのです。
確かに高校生は時給が安いですが、それは大学生は経験者が前提だからです。
それを搾取だ、などと寝言を言って怠けている人は、自ら好んで普通でない人生へ進んでいるようなものです。
バイトでもよほどの事情がない限り、未経験の大学生は採りません。未経験が許されるのは高校生までです。
未経験の3年間、という経歴をいちど作ってしまったら一生あなたに付いて回ります。
そうなるともはや再起の道はありません。君達が考えているよりも、社会はずっと厳しいです。
高校に入学したばかりで前途にまだ希望を持っているかもしれませんが、
これからの3年間の過ごし方で君達の一生が決まります。気を緩めている暇はありません。
6年後、あるいはそれ以前に決して後悔する事がないよう若者らしく、どうか死に物狂いでもがき苦しんで下さい。