MLB.comでエンゼルスを担当するマリア・グアルダード記者は、諸々の状況をかんがみて次のような予想オーダーを作った。

1(二)イアン・キンスラー
2(中)マイク・トラウト
3(左)ジャスティン・アプトン
4(一)アルバート・プホルス
5(右)コール・カルフーン
6(三)ザック・コザート
7(DH)大谷翔平
8(遊)アンドレルトン・シモンズ
9(捕)マーティン・マルドナド

 昨季のエンゼルスは打撃不振にあえいだ。チーム打率は30球団中28位の.243、長打率.397はア・リーグ15球団で唯一4割を下回った。チーム得点(710)、チーム出塁率(.315)は揃ってリーグ11位。
寸評では、昨季途中にトレード獲得し、エンゼルスでの27試合で7本塁打を打ったアプトンが開幕からいること、そしてキンスラー、コザート、大谷が加わったことで「かなりの本塁打数アップにつながる」と予測している。

 ただし、不確定要素も多い。その代表が「どのくらい大谷をDH起用するか」だ。大谷をDHにすることで、プホルスは一塁に復帰するが、稀代の大打者の他にもルイス・バルブエナ、C.J.クロンが一塁を守る。
特にバルブエナは圧倒的に右打者が多いエンゼルス打線で数少ない左打者の1人。大谷とバルブエナの両左打者を先発させれば、プホルスがベンチスタートとなるだけに、首脳陣は頭を悩ませることになりそうだ。

 机上の空論かもしれないが、上位に並ぶ打撃オーダーを見ると、今季エンゼルスが強打のチームに生まれ変わることは間違いなさそうだ。プホルス、トラウトらメジャーを代表する打者と躍動する大谷の姿を1日でも早く見てみたいものだ。