榎本と対戦の多かった主なエース級の投手一覧※

稲尾、杉浦、皆川、米田、梶本、土橋
池永、足立、尾崎、森安、鈴木など

坂本と対戦の多い主なエース級の投手一覧※

メッセンジャー、能見、藤浪、吉見、大野雄
前田健、野村、大瀬良、小川、三浦など



勘の良い読者の皆さんならもうお気づきだろう。
坂本が対戦してる投手の面子がコレだ。言ってみれば榎本と比べ明らかに“ショボい”のである。
当時、無双状態にあったダルビッシュ、田中らとはリーグが違うので殆ど対戦は無く
現在セ・リーグで唯一まともなエースと言える菅野とも、チームメイトなので対戦は無い。
セ・リーグの場合、川上、井川、黒田らが全盛期だった00年代前半は投手の質は高かったが
坂本がジャイアンツ1軍のレギュラーになった08年には、すでに井川、黒田の両投手は海を渡り
川上にいたっては既に全盛期の力は無かった。

また、榎本の全盛期である昭和30年代半ばから後半にかけてのパ・リーグでは
現在と比較にならないほど低反発仕様のボールを多くの球団が使用しており(南海のみ例外)
球場の狭さを差し引いても、非常に打者不利な環境でのプレーを強いられていたのである。
坂本も同様に、11年から12年にかけて“違反球”と現在では呼ばれる低反発仕様のボールで
一定の好成績は納めたものの、その後は榎本の時代と比べ高反発なボールでの打者有利な環境で
安打を積み重ね続けているのが現状だ。