>>557
 三流ライターの「合同自主トレ」の原稿をよく読んでみると、どうやら「新人合同
自主トレ」のことをいっているのではなく、選手会が球団に要望して球団施設などを
使わせてもらっている「選手会合同自主トレ」のことを批判しているみたい。それも
球団が強制しているように書いている。バカだから、なぜ合同自主トレになっている
かの経緯を全く知らないからね。
 もうかれこれ30年ほど前までは球団の半強制自主トレがまかり通っていたが、プロ
野球選手会が立ち上がって12月、1月の完全オフを厳守させるようになった。
 球団も選手会の意向を尊重し、首脳陣がメニューを決めていた合同自主トレを廃止。
主力選手を中心に球団施設を使わずにトレーニングを行うようになった。1、2年は
そんな状態が続いたが、まず若手が練習施設や練習相手の確保で悲鳴を上げた。お金
がかかるからね。そこで球団はトレーニング場所として球団施設をオープンに使用
できるように配慮した。まず若手が戻り、中堅、主力も充実した設備と練習相手を
求めてホームの練習場で「自主トレ」を行うようになった。
 それでも球団は選手会との取り決めを守り「自主トレ」には干渉しない。人数が
増えたことで選手会が中心になり施設の使用時間やフィールドの使い方、練習メニ
ューを決めるようになる。そこが今の「選手会合同自主トレ」の基本形。そこから
多くの選手がキャンプ地に先乗りしての「自主トレ」を希望するようになり、球団
も応じて今の「合同自主トレ」に至る。あくまで球団の強制ではないから。打撃
投手やブルペン捕手などのスタッフを使うなら費用は選手持ち。多くは主力が負担し
てくれる。若手もそれに乗っかって人数はまた増えるの構図。こんな経緯だから下衆
ライターの批判は的外れもいいところ。強制だったら、とっくにプロ野球選手会が
文句をいっている。今年、中日の選手会は独自の判断でナゴヤ球場の合同自主トレ
を廃止したが、球団も「ああそうですか」で終わりですよ。長々と失礼しました。