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【実話】イチロー選手に土下座して謝りたい24年前のこと

イチローは敵だった
そんなイチロー選手に対し、当時の私は敵意をむき出しにしていた。イチローに何とか一泡吹かせてやりたい。俺の声援でロッテを勝利に導きたい。できれば俺がイチローの戦意を喪失させてやりたい。

私は大声で「イチロー! ボールくれ!!  ボールくれぇぇえええ!!」と叫び続けたのだ。やがてウォーミングアップが終わる頃、イチロー選手がドンピシャで私にボールを投げてくれたのである。
その球を私は投げ返した。「いるかボケェェェェエエエ!」……と叫びながら。

何たる失礼、何たる無礼、何たる不道徳。思い返しても恥ずかしさしかなく、いまあの瞬間に戻れるなら16歳の私をシバき倒してやりたいところだが、これは全て実話である。申し訳ない以外の言葉が見当たらないが、24年の時を超えてイチロー選手に心の底から謝罪したい。

執筆:P.K.サンジュン
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