ひかげ「あった、これがうちの宝物だよ」
春風「これって…これが…ひかげちゃんの宝物?」
ひかげ「そうだよ」「犬がくわえていったのかと思っちゃった」

(だってこれ…)

ひかげ「見つけた時やっぱボコボコにされてて」「恥ずかしいけど泣きにこの河原にきたんだ

ひかげ「そしたらコレがあったんだ」
ひかげ「…ケーサツと…だって」「本当はしなくちゃいけないんだろうけど」
ひかげ「びっくりした?」
春風「…」
ひかげ「去年の秋ごろみつけたんだ その頃はまだ肉がついてたよ」

(肉がついてるったってこれ 人間じゃん!)

ひかげ「もっと早くみつけてればふくらんだりウジがわいたりとか見れたんだけど…」
ひかげ「なにかこの死体をみるとほっとするんだ」
ひかげ「自分が生きてるのか死んでるのか分からないでいるけど」
ひかげ「この死体をみると勇気が出るんだ」