朗読劇か

「第6話に関しては、1シーンだけ撮影できていないシーンがあり、再開したら真っ先に撮影しようと思っていました。
しかしながら、放送日までに通常のドラマのスタイルでの撮影は叶う見込みがなくなり、
だったら黒幕バックで朗読劇にしてでもお届けしたいという思いがこみ上げ、中村倫也さんに相談しました。
すると、中村さんは、趣旨に賛同して下さった上で、『自分は役者なので折角なら朗読(という形)ではなく芝居をして、フィクションを楽しんで下さっている視聴者の皆さんの感情がなるべく途切れないようにお届けしたい』という提案をされました。
そのあまりに真摯な言葉には、スタッフ一同胸を打たれました。

第5話で明智に『君のことも僕が守る』と言われて恋心に火が点いた苺が、明智に想いを吐露する大切なシーンを、コロナウイルスに対する感染対策を講じた上で撮影しましたが、中村さんも小芝さんも、背景や距離などものともしない迫真の演技で表現してくれています。
いきなり黒バックの抽象的な世界に転調するので驚かれるかもしれませんが、是非とも、お二人の想いのこもった演技をご高覧賜りたくお願い申し上げます」