プライベート・ライアン
★★★☆☆

BSで鑑賞済みもキチンと見るのは初めて
良くも悪くもスピルバーグのプロデューサー気質が出てるね
当時この映画を戦争モノのアップグレートとしてクリエイティブな映像を所々に放り込んでいる

冒頭の上陸作戦時に遠景カットがないので立体的に戦場が捉えられず平面的な印象を受け迫力が足りない

スピルバーグにあまり期待はしてないけど人間ドラマ演出に関しては凡庸
手の震えやクロスへのキスそしてユダヤ押し更にアパムの右往左往っぷりなどキャラクター付けがベタベタ
会話もスマート過ぎて魅力的に感じないしモブキャラやサブキャラまでが記号的になる事がある

ただし未知なるモノや見えないモノへの恐怖心を与えるスリラーサスペンスの演出はスピルバーグの真骨頂だね
ライアン発見後の前線に架かる橋での攻防戦は未知で得体の知れないドイツ兵の侵攻に対し挿入される音楽やサウンドエフェクトなどは見ているこちらに最高の緊張感や高揚感を与えてくれます