フィンランドの http://www.f-secure.com/weblog/ エフ・セキュア社は1日(現地時間)、
ソニー・グループが発売したコピー制限機能付き音楽CDは、コンピューターウイルスに
悪用される恐れがあると警告した。
パソコンで再生すると特殊なソフトがインストールされ、それがウイルスの隠れみのになる
危険性があり、注意を呼びかけている。

 このCDをウィンドウズ・パソコンで再生すると、一連のソフトがインストール
される。コピー制限破りを防ぐため、これらのソフトは一般ユーザーに見えない
仕組みだ。しかし、その隠れ方は、「ルートキット」と呼ばれるウイルスがパソ
コンに隠れる時と同じ手法という。

 このため、ウイルスの作者につけ込まれやすい。ウイルスのファイル名に、CD
のソフトと同じ文字を含めれば、そのウイルスも見えなくなってしまう。対策ソ
フトで検知できなくなり、感染に気づかないままパソコンが遠隔操作される事態
となる。

 このCDは、コピーできる回数が限定されており、孫コピーも制限される。
最初に使用条件が表示され、同意を求められるが、詳しい仕組みは分かりにくい。
アンインストール機能は用意されておらず、不用意に削除するとCDドライブが動
かなくなる恐れもある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051102-00000001-wir-sci