スレの趣旨に対する批判?があるようなので、少しずつ自分の考えを書いてみます。

批判点の1つは、音楽を演奏しない「聞き専」は信頼できないということですね。
演奏をしない音楽評論家が山ほどいるという事実はどう受け止めますか?
演奏家にとって評論家というのは天敵みたいなところもあるから、
どうしても一般の音楽ファンのようには受け入れられないのかな。
評論家といっても業界に寄生する太鼓持ちみたいなのも多いでしょうけど、
中には音楽ファンはもちろん、演奏家にすら評価・信頼されている人もいると思いますが。

音楽以外の分野になると、文学、美術、映画、演劇、骨董など、
実際に創作・パフォーマンスはしないけれども評論家・目利きとして信頼・評価されている人がたくさんいます。
芸術的な分野で感性を育むには、まず一流のもの・ホンモノを数多く見聞きすることが重要と言われています。
その経験が集積すると、自分でも創作しようとか、経験から得られた知恵を言語化しようとかするわけでしょう。
そうした経験なしに3ヶ月絵画教室に通ったとしても、絵の良し悪しや真贋を見分けられるとは思えません。
同様に単に3ヶ月演奏家モドキをやったからといって、音楽に対する感性が豊かで鋭敏なものになるでしょうか。

ところで現場経験が重視される分野がありました。それはスポーツです。
野球をしたことのない野球評論家なんてのはありえませんね。
聞き専批判の人は音楽をスポーツ的・肉体的にとらえているのかも。
「ギターでこのコードは大変なんだよ。やったことないと分からないだろうけど」
「この歌手はブレスが全く聞こえないね。自分で歌わないと気づかないだろうけど」とか。
音楽が他の芸術よりも肉体的な部分と深く関わっていることは確かなので、
この辺はこれからもう少し考えてみたいと思います。

蛇足ですが、私はバイオリン歴5年、ドラム歴1年(いずれも少年時代ですが)。
これなら>>6の基準はクリアー?
その他の批判点についてはまた後日。