>>752
森恵がカバーして成功してる「つつみこむように(20年前の曲)」
音源と、本家MISIAの同音源を聞くとわかることもある

MISIA版って
伴奏で当時はまだ普及しきってないR&B世界観をひろげて
歌い出しは歌謡曲的入りからさぐって、
サビメロディラインでは裏切りを重ねる
間奏明けではハイトーンの連続で驚かせて、ココがキメるところかな
と思わせる (ここまではまだ聞いてる側の想定内)
ところが、「君を守りたい」からの小さなバトンパスで
転調しますよ〜ってフリ作ってる
ここで聞く側のハードルを一瞬あえて上げる
んで、その転調をバシっとキメて終わる

で、そこまで聞いて「すげえ」ってなって俄然引き込まれる
しかもここで終わってないんだよ
最後にアーだ イエーだでフェイクで音とってる真ん中に 悲鳴が入る
あれ?これMISIA本人が出してるのか って
んで、2周目聞いた時気づくんだよ
これ楽器じゃなくてホイッスルボイスの一芸披露から始まってる曲なんだって

んで森恵版 こっちはこっちで歌唱力ついて行けてるから完成度高いんだけど
ギターの部分がさ
本家版のバトンパス感を軽視してる感じあるのよ
まあ原曲から20年近く経ってるから「驚き」なんてのは薄れちゃってるだろうから
新味保ったまま曲を解釈するって難しいことだと思うんだけど
でもやっぱ 転調前のプチ煽り演奏とか弱い
歌謡曲として解釈してる感じがある

なので、森恵は邦楽を歌謡曲として解釈するってのが背骨にあるんだろうな
腰を据えて歌うのが歌謡曲といえばその通りだから、
すでに懐メロ選手みたいな状態になっちゃってるんだと思う

あとは、懐メロ選手として生きていくことの是非なんじゃないかな
本人が決めることだな