中国河南省の同性愛男子が家族により精神病院に強制入院させられ、
19日間に及ぶ「転向治療」を受けさせられた。

32歳の余虎さん(仮名)は、妻により同性愛が発覚後、双方が協議離婚を準備していた。
しかし2015年10月8日、妻と共に離婚手続きをするはずだったのに、
妻と兄、父母が縄で縛って、余虎さんを精神病院に連れて行った。

余虎さんは、自分は病気ではないと主張し、サインを拒否し(訳注:精神病院の入院には本人同意のサインが必要)、
解放を要求したが、妻がサインし、病院は「性偏好障碍」(訳注:たぶん日本語なら「性的嗜好偏向障害」になるのでしょうか)の名義で、
余虎さんを強制入院させ、縄で縛って薬を飲ませた。

2015年10月26日、余虎さんの友人たちが警察に通報し、精神病院は余虎さんの退院に同意した。
この時、余虎さんは19日間の強制治療を受けさせられていた。
2016年5月17日、余虎さんは精神病院を相手に訴訟を起こし、
強制入院と退院の禁止は身体的自由権の侵害に当たるとして、謝罪と慰謝料1万元を要求した。

この裁判は9月21日に開かれる。
余虎さんが退院した後も、「矯正治療」を必要とする家族の気持ちは変わらず、
余虎さんはまた入院させられるのを恐れ、妻と離婚せずに家を出て、
別の町で男友達と一緒に暮らしアルバイトをしている。
http://bci.hatenablog.com/entry/Homosexuality_treatment_in_China