船にはあたし達ともう一組の男女が乗っただけで、
ほとんど貸切状態だった。
最初は向かい合わせて座り写真を撮った。
船が出る頃、あたしは強引にトオルの隣に移り、寄り添った。
もともと甘ったれなあたしはようやく本領発揮という感じ(笑)
そこで夕べの話をした。
お互い感じたことを話した。
トオルはあたしの手に優しくキスをしてくれた。
あたしは犬のように彼の肩に顎を乗せ、外の景色を眺めた。
雨に煙るレインボーブリッジがゆっくりと動いていく。
このまま着かなければいいのにと、思うくらい幸せだった。

>犬のように彼の肩に顎を乗せ
いやぁキツいよはるちゃん!!1