まりんに延々と語る板橋老人とのなれそめ

(前略の部分はモトクロスで片眼を不自由にした話)
もともと彼とはメル友で
メールのやり取りをしてるうちに彼の方が携帯の番号をくれて、電話するようになって、
電話で話しててももの凄く波長が合って、
あっという間に好きになっていました。
(中略)
その日か、次の日か忘れちゃったけど、まだYがなかった頃、
リアルタイムでテレホの時間にメールのやり取りをしてたのね。
それまで送ってくれてた写真は左からの横顔の写真と、
遠めのバイクと一緒に写ってる写真だったのね。
この日初めて正面の写真を送ってくれて これか゛僕だよ。って。
あたしは震えが止まらなかった。
すごく惹かれてる人、その人の右目は明らかに普通の人と違ってた。
でも、動揺するのを悟られたくなくて、なんとか誤魔化したのを覚えてる。
でも、好きだったから会う約束をしたの。
(中略)
そんな日が何日か続いて、1週間も経たない頃の朝、
いきなり彼が「今日これから会いにいくから」っていうの。
あんまり突然で気持ちの準備もできてなくて、迷ったけど、
あたしもはっきりさせたくて、本当の彼に会ってみたくて、OKしたの。
(中略)
バイク(そのときはスクーターね。車検とってなかったから)で2時間。
携帯に電話がはいった。近くの公園にいるよって。
あたしは子供たちを暫く留守番させて、 出かけていった。
彼は公園の入り口で後ろ向きでスクーターに腰掛けてた。 写真より、ちょっとやせた印象。