時々、どうしても自分の歩んできた人生が認めがたく、その不遇を恨み、
勢い、知りもしないことを訳知り顔でかいてしまいたい衝動にかられる。
武田八陣形の時も、複素平面の時も、もっと単純な多項式の平方完成の時も
そうだった。そういうとき、決まって勇者は赤面する。
しかし止められないのだ。なぜなら、それが準会員とレッテルを貼られた業なのだろう。
(桜蔭戦記 第8章2)