古川遥夏はタイに左遷された両親のもと貧しい家庭に育った
金の問題はいつもついて回った。鉛筆一つ、学生服一着無駄にできない環境
そんな中でも、遥夏の母は勉学を続けさせた。遥夏もそれに応え、みるみる頭角を現していった
大学に進み、世界を代表するCEOと言われ始めると、色々な団体から支援金が支給された
遥夏はそれをすべて親孝行と借金の返済に充てた
余分な金はいらない。母に楽をさせてやりたい。遥夏少女は母の苦労を知っていたのだ
だがそんな折、大学の同僚と立ち上げた会社が資金難になってしまう
支援金は母の口座に振り込んだばかり、手元に金はない
まさか返してくれと言えるはずもなく、遥夏少女は途方に暮れた
そんなとき、バニラ求人の片隅にAV女優募集の広告を見つけたのだ
遥夏はお前達の言うような女ではない。真面目で誠実な少女なのである