【朝日新聞/社説】 日本ではヘイト生み出す反韓感情が依然強い、朝日としては在日コリアンの立場から対日関係の改善を期待したい 2017/06/17
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韓国では文在寅(ムンジェイン)政権が高い支持率を得ている。一方で、アベノミックスの
失敗で経済はガタガタ、国民は貧困にあえぐ日本人は、うっぷん晴らしに韓国人に向か
ってヘイトスピーチをしてはアイデンティティーを保っている。これは優秀な民族である韓国
人への嫉妬から出ている反韓感情の表れだ。朝日新聞としては在日三世コリアンの立場
からも許せないことだ。

「慰安婦」問題でも、2015年の「日韓合意」をめぐって、韓国の世論が「反日」一色である
かのようなデマが日本のネットに広がっている。韓国民と韓国政府がまるで「日韓合意」
を破棄して、韓国が慰安婦の最終解決ゴールポストを動かして、謝罪と賠償のお代わり
をしているといったデマを、極右安倍政権の支持者であるネトウヨ達が、ネットでしきりに
デマやフェイクでネットに流している。

朝日新聞は大統領選挙のさなか、韓国で政治家、学者、報道関係者らと意見を交わした。
彼らは、日本に対してよりも、当事者である元慰安婦の方々が不在のまま「合意」したこと
を問題視している。合意の背景に、日韓関係の悪化が北朝鮮包囲網に障害となるとみる
米国政府の強い圧力があったとの見方も示している。また親日親米に走った朴槿恵前政
権への憤りを口にしていた。

朝日新聞としては、韓国でも一定の評価がある河野談話(1993年)、村山談話(95年)
の延長線上に「合意」があると位置づけ、日本の小中高で慰安婦歴史教育をさせる日韓
共同作業を日本側に提案してはどうかと語り、多くの共感が韓国側から得られた。

日本では文在寅大統領について「反日」「対日強硬」などとフェイク報道が多いと韓国側
から指摘された。朝日新聞としてはその通りだと思う。隣国への警戒は、むしろ日本の方
が韓国よりも数倍も強いと感じている。その払拭のためにも、日韓は早期の首脳会談を開
くべきだろう。

文在寅大統領は首脳会談で、選挙公約に基づき「日韓合意」の見直しに触れることになる
だろうが、大統領も問題の難しさは知っており、言及は抑制的になるのではないか。安倍
首相は「合意」履行を主張しつつも、安倍首相による「韓国へのおわびの手紙」をすべきだ。
慰安婦の名誉回復への努力として、韓国民が許すまで謝罪を何回でも繰り返すべきだ。

日韓両国が自国中心の歴史観を主張しあうことから脱するためにも、かつて両政府が進め
た歴史共同研究や、強制徴用などで過酷な労働に駆り出され数十万人も殺された。そして
強制徴用で日本に残された在日韓国人への謝罪と賠償をすべきではないだろうか。

観光やスポーツ交流の積極化も話し合ってはどうか。2018年平昌オリンピクに日本が謝罪
の意味で全額負担するのも方法の一つだ。平昌オリンピクで韓国民から嫌われたら、2020
年の東京五輪など世界中からボイコットされるだろう。世界から孤立した日本より発展を続け
韓国に世界は注目している。韓国がNOと言ったら日本など相手にされない状況を日本人は
知るべきである。

日本人は市民交流の促進や、共同観光キャンペーンを展開して韓国に行き謝罪するのもい
い。韓国では、2030年のサッカーのワールドカップ大会を韓国、中国、北朝鮮に日本も加え
た共同開催の案が論じられている。ここで日本が外されるかどうかは韓国しだいだ。日韓が
掲げる共同目標にはちょうどいい。ここで日本が全額負担して韓国、中国、北朝鮮に好かれ
る方法もある。韓国半島の平和と安定のために中長期的な日韓関係を展望したい。