2017年6月21日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が設立した雇用委員会の委嘱状授与式が大統領府で開かれたとマスコミ各社が報じたが、メディアや国民の関心はむしろ、授与式場となった世宗(セジョン)室入り口に掛けられた歴代大統領の肖像画の方に集まっているようだ。この日初めて、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の肖像画が掛かった光景が「公開」されたためだ。

李承晩(イ・スンマン)から朴槿恵まで、11人の歴代大統領の肖像画が並ぶ様子をマスコミ各社がさまざまな角度から収めた写真で報じる中、中央日報は、新たに掛けられた朴前大統領の肖像画には他の元大統領の絵とは異なる「裏話」があると伝えている。

これによると、通常、大統領の肖像画制作は退任の1年ほど前から準備が進められ、画家は文化体育観光部と専門家らの推薦を経て大統領自身が決定、実質の制作期間はおよそ2カ月が取られるという。しかし憲政史上初めて弾劾により職を追われた朴前大統領に限ってはこうした手順を踏むことができず、3月10日の憲法裁判所による罷免決定以降に制作を開始、4月初めには設置まで完了したそうだ。

また、画家が実際に大統領本人と対面した上で制作に入るのが通例だが、朴前大統領の肖像画は、画家が写真を参考に描いた。なお同肖像画は、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領を描いたイ・ウォニ画伯の作とのことだ。

この中央日報の記事は韓国のネットユーザーの間で注目を集め、2000件近いコメントが寄せられている。中でも共感票が多いのは「弾劾された人の絵も掛けなきゃ駄目なの?弾劾自体が国家の恥なのに」「任期を全うできず、国民から追い出された人なんだから、外すのは当然」「剥がされて踏み付けられる前に外して」など、朴前大統領の肖像画を大統領府に掛けること自体に反対の声が圧倒的だ。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)
http://sp.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=182067&;ph=0