【ワシントン聯合ニュース】トランプ米大統領が29日(現地時間)、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領をホワイトハウスに招いて開いた歓迎夕食会でのメニューに「和合と協力」を象徴するビビンバが入っていた。

米飯とコチュジャン(トウガラシみそ)、さまざまな色のナムル(野菜の和え物)を混ぜて特有の味を出すビビンバは、それ自体が和合の象徴だ。

さまざまな材料が集まって一つの料理に生まれ変わる過程で「和合」の意味を学ぶことができ、材料の特性を生かしながら新たな味を出す点で「協力」の意味がこめられた。

トランプ大統領も、ビビンバのこのような意味合いを踏まえて夕食のメニューに選んだとみられる。

ホワイトハウスが準備した「チャイブバターとハーブで味付けしたカロライナ産黄金米ビビンバ」は、韓米同盟をさらに堅固にし、北朝鮮核問題の解決のために両国が緊密に協力しようという趣旨によるものだ。

ビビンバは、韓国が主催する外国首脳との昼食や夕食の定番メニューでもある。

李明博(イ・ミョンバク)元大統領が主催した、2012年3月のソウル核安全保障サミットの夕食会のメインメニューはポムナムル(春野菜)を使ったビビンバだった。当時、青瓦台(大統領府)は北朝鮮の核など世界安保の脅威となる核拡散を防ぐため、国境を越えた協力が必要だとの意味でビビンバを準備した。

朴槿恵(パク・クネ)前大統領は、13年11月にロシアのプーチン大統領との昼食会でビビンバを出した。この時、朴前大統領は乾杯のあいさつで「片手で結び目を解くことはできない」とのロシアのことわざに言及し、両国の協力を強調した。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が07年10月に南北首脳会談で訪朝した際、北朝鮮が準備した夕食のメイン料理もビビンバだった。南北首脳会談をきっかけに韓国と北朝鮮が和解と調和の道を進むことを願った盧元大統領の希望が、ビビンバと重なりあった。

韓米の首脳がホワイトハウスでの夕食会に出席するのは、11年10月の李明博元大統領とオバマ前大統領の会以来6年ぶり。

当時のホワイトハウスでの公式夕食会のメインメニューはテキサス産の和牛料理だったが、オバマ前大統領は公式夕食会の前日にワシントン近郊の韓国料理店に李元大統領を招待し、ビビンバとプルコギでもてなした。


2017/06/30 12:08
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