産経ニュース2017.7.7 17:15更新
http://www.sankei.com/world/news/170707/wor1707070052-n1.html

【上海=河崎真澄】香港の反日団体は7日、日本総領事館が入居するビル近くの歩道橋に「慰安婦像」2体を置いた。総領事館は同日、外国公館前での侮辱行為を禁じたウィーン条約に違反しているとして、香港政府に慰安婦像の早期撤去を申し入れたことを明らかにした。

 香港で慰安婦像設置が確認されたケースはないとみられ、関係者は韓国と中国本土、香港などの反日団体の連携を注視している。

 香港メディアによると、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の中国領有権を主張している香港の活動家で組織している「保釣(釣魚島防衛)行動委員会」などのメンバーら約20人が参加。この日は日中戦争の発端となった「盧溝橋事件」から80年にあたるとして、抗議を行った。

 日本政府に対し、慰安婦問題に関する謝罪と賠償を求めたほか、安倍晋三首相の写真がプリントされた旭日旗を燃やすなどした。

 活動家らは、旧日本軍が関与したとする1937年の「南京事件」が発生した12月13日まで、慰安婦像2体を置き続けると主張しているという。この2体は中国本土で韓国の活動家らによって作成され、6日の深夜に広東省深センから陸路で香港に運ばれたもよう。