2017年7月10日、日本や海外でも大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」の韓国語吹き替え版の演出を担当したキム・ソンホ監督によるツイートが、韓国で波紋を呼んでいる。韓国・OSENが伝えた。 

13日公開予定の同作は、吹き替え担当に俳優がキャスティングされたことをめぐり一部ファンからボイコットの話まで出るなど、物議を醸していた。そうした中、キム監督は6月21日、自身のツイッターに「<君の名は。>吹き替え版頑張って録音中#左チ・チャンウク#右キム・ソヒョン#うまくやってもたたかれる#だからもっと一生懸命」というハッシュタグとともに、俳優2人が吹き替えしている姿が写った写真を投稿した。 

これが投稿されると、あるネットユーザーから「反応については予想しましたか」という質問が寄せられ、キム監督は「あ、予想してませんでした。オーディションの話は知らなかったし、俳優(吹き替え声優)のキャスティングは海外では普通だから。こんな雰囲気なら『The Boss Baby』のアレック・ボールドウィンや『ミニオンズ』シリーズのサンドラ・ブロックのキャスティングは韓国でかなりたたかれるんでしょうね。フフ」と返信した。 

すると、「あの国はそれだけのトレーニングをして吹き替え作業に取り組むからです。韓国は違うじゃないですか??」と他のユーザからも質問が寄せられ、それに対して「ああ、あの国、当然トレーニングするでしょう。(中略)韓国?声優の方は映画1本吹き替えしても数百万ウォン(約数十万円)ももらえません。それでもかなり実力はある。なぜなら命を懸けているから」と返信した。 

こうしたやりとりを受け、韓国のネットユーザーからは「監督もひどい言い方するね。これじゃ名作も駄作になってしまう。自分の作品を汚すのはどうでもいいけど、原作を汚すのはやめてください。お願いします」「チ・チャンウクやキム・ソヒョン、声優らがかわいそう」「上手ならたたかれない。下手だからたたかれるんだ」などキム監督に対する非難の声が多数寄せられている。 

また、「つまりお金をたくさん払えないからトレーニングできないということか」とのコメントや、「上手かどうかの前に、キャスティングミスだ」「役と声が合ってない」などキャスティングへの不満も寄せられ、「うん、見ない。まったく期待してないし」と断言するユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)

Record China2017年7月10日11時00分
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_183759/