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2017年7月12日、韓国は日本の「土用の丑(うし)」に当たる「伏日(ポンナル)」の最初の日である「初伏」を迎えた。日本と同様、韓国ではこの日に暑気払いで滋養のある食べ物を食べる習慣があるが、韓国・東亜日報によると、最近では夏の代表的な滋養食である参鶏湯(サムゲタン)が敬遠され、ウナギの人気が上昇しているという。

参鶏湯などの商品を海外でも販売する会社「ハリム」によると、伏日を控えた今月5〜9日における丸鶏出荷量は1日平均18万羽ほどで、昨年の同時期から約12%減少した。同社関係者は「今年は鳥インフルエンザの影響もあり、また滋養食の選択肢が広がったことから参鶏湯の需要が減っている」と分析している。

「伏日といえば参鶏湯」との認識が薄れつつあることは、大手スーパー「イーマート」の売り上げ実績からも分かる。同店が鶏やカモ、ウナギ、アワビ、タコなど滋養食とされる食物の売り上げを分析したところ、2015年には63.3%と圧倒的地位にあった鶏の割合は今年59.8%に下落した。参鶏湯は、多種の材料が必要な上に調理の手間がかかり、さらに高カロリーという理由で若者を中心に敬遠する人が増えているためだという。

一方で、ウナギ、アワビ、タコなどの売り上げは15年の24.6%から今年は40.6%に増加、中でもウナギは下処理されたものを焼くだけという調理の簡便さも手伝って、最近大きく増加したとのこと。これら水産食材は1人暮らしの人々からも人気を集めており、コンビニエンスストアや大型スーパーなどでは伏日に合わせウナギ丼などを販売している例もあるそうだ。

この報道に韓国のネットユーザーからさまざまな声が寄せられているが、参鶏湯の不人気には別の要因があるとするものが目立ち、「理由は鶏が高いことと、もっとおいしい食べ物が増えたから」とか、「調理が難しいって?。参鶏湯用の鶏と漢方セットを買って煮込めばいいだけだよ」「家で作るには手軽な料理」「手間はラーメンを煮るのと同じだ」など、記事への反論も多数上がっている。

また、「昔は食べられない時代だったから滋養食を食べたわけで、今は食べ過ぎて病気になるくらいだ」「今の時代、食べる量を減らして野菜も肉も魚もいろいろ食べた方がいい」との意見も寄せられた。

さらに一部に「真の滋養食は犬肉の鍋だ」「犬肉の方がおいしいのに」という主張も出たが、記事内容とは裏腹に「ウナギ人気」がうかがえるコメントは見当たらなかった。