2017年7月12日、韓国で昨年秋から出始めた今季の鳥インフルエンザ(AI)感染の被害がなかなか収束の気配を見せぬ中、韓国政府がウイルスで汚染された鶏卵の新たな活用法を検討していると聯合ニューステレビが報じ、物議を醸している。

報道によると、韓国農林畜産食品部が建国大と共同で行った研究に、AIウイルスに汚染された鶏卵の消毒に関する内容が盛り込まれていたことが分かった。

現在韓国では、AI発生地域の農場・集荷場に保管されている鶏卵は廃棄するよう定められており、近隣地域で生産された鶏卵の搬出は禁じられている。AIウイルスは熱に弱く、加熱により死滅することが分かっているが、生卵は加熱消毒ができないほか、一般のAI消毒薬も使用できないなど、適当な消毒方法が見つかっていないためだ。

そうした中で明らかになった研究報告書には、新たな鶏卵消毒法として、二酸化塩素ガスを使った薫蒸法が記されている。鶏卵を二酸化塩素ガスに30分間さらすことでAIウイルスを99.9%消滅させるというもので、この方法は人体への有害性や環境への影響評価でも合格点を獲得したという。

建国大は2014年末から2年余りをかけて行ったこの研究成果を無償提供し、18年からの実用化を目指している。また、農林畜産食品部は「研究結果を基に適合性評価などを経て、実用化の可否を検討する」としている。

AI感染の拡大で韓国では鶏肉や鶏卵の価格高騰が続いており、廃棄されていた鶏卵を活用するための技術開発は市民には朗報とみえる。しかし記事に寄せられたコメントを見ると、韓国のネットユーザーはこの案に猛反対のようだ。「これは冗談でなく、もし朴槿恵(パク・クネ前大統領)がやったならまたろうそくデモが起こるほどの衝撃的な内容だ」との声が最多の共感を得ているほか、「地面に落ちたものも洗って食べれば問題ない、みたいなレベル」「この国がだんだん怖くなってきた」といったコメントが目立つ。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)
http://sp.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=184221&;ph=0