東京都議会議員選挙では民進党は、現有議席を減らしたばかりでなく、前回の都議会議員選挙からは大激減となりました。
 民進党内では、いつものことながら蓮舫代表の責任問題に飛び火します。

 その中で驚いたのが、その過程で何と蓮舫氏が二重国籍問題に対して戸籍謄本を開示すると言ったことです。
 これはどう考えても個人の決断を前提とはしていますが、民進党としての対応です。これまで開示してこなかったものをこの都議会議員選挙の総括の過程での開示表明ですから、党としての対応と見做さざるを得ません。
 二重国籍状態だったとしても日本国籍はあるわけですから、国会議員としての立候補には何ら問題はなかったし、本来であれば、蓮舫氏が(代表ではあっても)個人的に対応すべきことではなく、民進党として開示は不要と表明すべきものでした。

 それが何ですか。このような開示は何のためにするのですか。
 私は、この意見を読んで非常に感銘を受けました。まさにその通りです。
「彼女に求められているのは「国籍」ではなく「血」の証明ではないのか」(日比嘉高・名古屋大学大学院文学研究科 准教授)

 中国系の家系であることはお名前からもわかることで、それ自体、何が問題なのかということです。国籍など離脱の自由もあれば帰化することもできる、所詮はどの国で生活し、政治と向き合うのかという問題です。
 日本国籍がないというのであれば、国会議員になること自体、あり得ない話ですがそうではない以上、何も問題はありません。
 売国奴のような言い方もはっきりとナンセンスというだけでなく、あからさまな誹謗・中傷です。

 都議会議員選挙の責任問題の中で出てきたものですが、民進党内の声に逆らえずに戸籍開示を蓮舫氏が表明したもののようです。
 民進党の体質はひどいレベルです。
 私は、この香山リカさんのツイートで述べられた内容にとても共感しました。

このようなことをやっていては民進党はますます支持を失うでしょう。

 なお、蓮舫氏が代表としての資質に欠けていただけという主張があります。
 確かに蓮舫氏は党内をまとめきることができませんでしたが、離党が相次いだのは民進党の支持率の低迷が背景にあります。これは代表だけの責任ではありません。
 蓮舫氏が代表になった背景には、蓮舫氏のカリスマ性に期待したという側面が強く(参議院東京選挙区で大量得票)、その結果、代表として期待されたというものです。
 しかし、その程度のことで支持率が回復できると考えていたのであれば、その方が滑稽です。
 このような二重国籍問題をいつまでも執拗に言っているのは右翼系議員でしょうし、蓮舫=野田体制のもとで共産党との選挙協力を押し進めることが気に入らなかったということに尽きます。
 この右翼系議員こそ、民進党低迷の元凶です。
 その意味では、私は蓮舫氏の代表としての適格性に問題があるとまでは言いたくはありません。民進党内の右翼系議員の思う壺だからです。

 民進党の建て直しのためには何が必要なのか、それは連合などの組織票でもなければ、財界に媚びを売ることでもありません。
 自民党の悪政と正面から闘う政党としての脱皮です。そこでは自ずと政策が明らかになります。何でも反対などと言わせる必要もありません。
 脱原発もその1つです。消費税増税の凍結など、多くの国民の望む政策でこそ一致して自民党と対決することです。
 右派議員や連合がこれに気に入らない、しかし、そのような声を聞いていても民進党が浮揚することはありません。


http://blogos.com/article/234404/
2017年07月13日 11:28
http://i.imgur.com/ZT49cX8.png
党内のリンチだよね