米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で25日、移設に反対する市民らがカヌー約70艇で工事中止を求める抗議活動をした。政府の埋め立て工事着手から同日で3カ月。移設阻止を掲げ24日に工事差し止め訴訟を起こした沖縄県の翁長雄志知事を後押しする狙いもある。

 政府は4月25日、埋め立ての第1段階として、埋め立て区域の北側で護岸を造る工事を始めた。

 移設先の米軍キャンプ・シュワブには、資材を搬入する工事関係車両が増加。同基地のゲート前で反対派は抗議活動を活発化させている。工事車両の前に立ちはだかるなどした一部に逮捕が相次ぐなど、機動隊との衝突が続いている。

 辺野古移設を巡っては平成27年10月に、現場海域の埋め立て承認を取り消した翁長氏の処分に関し、政府と県が法廷闘争を繰り広げ、昨年12月に最高裁で県側敗訴が確定した。


http://www.sankei.com/west/news/170725/wst1707250031-n1.html
2017.7.25 10:16
http://www.sankei.com/west/photos/170725/wst1707250031-p1.html
米軍普天間飛行場の移設に反対し、カヌーで海上抗議に向かう人たち=25日午前、沖縄県名護市