SKハイニックスは今年下半期にDRAMとNAND型フラッシュメモリーの生産量を増やし、新工場の建設スケジュールも前倒しすることを決めた。LGディスプレーも同日、有機発光ダイオード(OLED)パネルの生産拡大に向け、2020年までに16兆8000億ウォンを投資すると表明した。半導体各社は好況を受け、市場支配力の拡大を狙い、攻撃的な投資に乗り出した格好だ。
■製造業で異例の高い利益率
SKハイニックスの第2四半期の営業利益は、昨年の年間営業利益(3兆2767億ウォン)に迫るものだ。前年同期(4529億ウォン)に比べると7倍増で、これまで四半期ベースで最高だった今年第1四半期(2兆4676億ウォン)もはるかに上回った。
イ・ソッキ社長は機関投資家向けの電話会議で、「世界的にメモリー半導体の供給が需要に追い付かない状況が続き、DRAMとNAND型フラッシュメモリーの価格がいずれも高騰したことが過去最高業績の理由だ」と説明した。
過去1年間にDRAMの平均価格は130%、NAND型フラッシュメモリーの平均価格は50%上昇した。DRAMはサムスン電子、SKハイニックス、米ミクロンの3社が市場を掌握。NAND型フラッシュメモリーもメーカーはサムスン電子、SKハイニックスをはじめ5−6社にすぎない。需要が増えても供給がすぐには増えない構造で、価格高騰が続いている。
SKハイニックスが第2四半期に達成した営業利益率45.6%は、世界の製造業全体を見ても比較対象を見つけることが難しい。営業利益率が高いことで知られる米アップルのピーク時の35.3%(2012年)も軽く抜き去った。このほか、インターネット企業のグーグル(15.9%)、半導体大手インテル(27.0%)、マイクロン(35.3%)にも大差を付けた。
半導体業界関係者は「SKハイニックスが2011年、SKグループに買収されて以降、技術開発と生産拡大に投資を続け、サムスン電子に迫る技術力を確保し、コスト削減にも成功した。最近は高仕様の製品の割合を高め、収益性も高まっている」と指摘した。
SKハイニックスの新記録ラッシュは下半期も続きそうだ。証券業界はSKハイニックスが下半期に四半期ベースで3兆ウォン以上の営業利益を上げ、通年の営業利益が13兆ウォンに達すると予想している。NH投資証券のアナリスト、イ・セチョル氏は「メモリー半導体市場の需要が増え続ける一方、2020年までは新規参入はない見通しだ」と述べた。
SKハイニックスは今後、攻撃的な設備投資を行う方針だ。まず年末までに生産設備拡充でDRAMとNAND型フラッシュメモリーの生産量を増やす。また、清州市に建設中のNAND型フラッシュメモリー工場、中国江蘇省無錫市のDRAM工場の完成時期を当初予定の2019年上半期から18年第4四半期に前倒しする。
同社は今年、生産設備の増設と研究開発に7兆ウォン以上を投資する計画だ。
パク・コンヒョン記者
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