ついでだから、雑談スレからの出張で、サクッと韓国の次世代電力網について手元資料まとめて投下する。
突発的なんで内容薄いが。

韓国では、2010年に『スマートグリッド国家マップ』が作成され、2020年までに1800万戸ある一般住宅等含め、全電力需要家への電力システムのIoT/ICT技術化を進めている。
具体的には、電力網側/家庭側ともにほぼリアルタイムで電力状態を監視出来る『スマートメーター』を全土に導入。
双方向通信網を完備するとともに、時にはビッグデータやAIによって制御することで、電力の最適化、合理化を行うというもの。
で、実際済州全域を対象に実証実験も行っている。
スマートメーターのデータを使い、再生可能エネルギーとの連携、もしくは需要側の電力消費をコントロールすることでの電力最適化(デマンドレスポンス)など。
前者は先に述べた、電力網で再生可能エネルギーの変動を吸収しつつ、うまく運用できるかどうかっての。
後者は、いわゆるピークカット/ピークシフト。
例えば、夏の昼間に電力消費を抑えるよう家庭に通達したり、ダイレクトに電気代あげたり、逆に夜間電力の使用を推奨し、料金下げたり。
で、実際電力の合理化において、スマートグリッドが有効であるというデータが得られた。
しかし、そもそも韓国は電力を国策的に安くしている。
だとすると、変動の伴うデマンドレスポンスの料金設定どうするのか?
また、今の料金設定じゃ、スマートメーター代は丸々電力会社の持ち出しになってしまう。
その分上乗せなどは可能なのか?
その辺りの問題が暗礁に乗り上げていて、改善の見込みは現状無い。
だから、済州の実験以来、これといった動きもなく、済州のスマートグリッドPRセンターも閑古鳥状態。
もちろん大問題なんだが、誰にもどうにも出来ず、計画そのものがトレンドな話題から完全に消えている。
こんな感じなのが、韓国の次世代電力網計画。