【ソウル聯合ニュース】長崎市の「端島炭坑」を舞台にした韓国映画「軍艦島」(原題)の特別試写会がフランス・パリで28日(現地時間)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部の関係者とパリ駐在の外交官を対象に開かれた。配給会社のCJエンタテインメントが31日伝えた。

 この日の試写会ではユネスコ韓国政府代表部の李炳鉉(イ・ビョンヒョン)大使をはじめ、ユネスコ世界遺産委員会の委員国であるクウェート代表部大使、トルコ代表部次席などユネスコ側の関係者と、韓国の尹j源(ユン・ジョンウォン)経済協力開発機構(OECD)代表部大使、パク・ジェボム駐仏韓国文化院長などフランス駐在の韓国外交官約30人が出席した。

 配給会社は「ユネスコ世界文化遺産に登録された軍艦島の隠された歴史を世界に伝えるため、ユネスコ本部があるフランス・パリで今回の行事を行った」とし、「軍艦島での(朝鮮人の)強制徴用など歴史全体を記憶するための措置を求めたユネスコの勧告を日本が履行していないことについて、国際社会の関心を促したかった」と説明した。

 映画を観賞した李大使は、「ユネスコ勧告事項の履行を日本側に促すよう努力中だ」と述べた。ユネスコクウェート代表部の大使は「韓日関係を含む国際的素材を扱っており、アラブ圏などグローバル市場でも関心を持つことができる映画だ」とし、「完成度が世界レベルで、リアリティー溢れる演出が引き立った」と感想を伝えた。

 「軍艦島」は25日にも、ソウル市内の映画館で駐韓外交官約160人を対象に特別試写会が開催された。

 参加者らは「デリケートな素材をパワフルな映画にした勇気を尊敬する」(タイ大使)、「全世界で公開し、多くの人にこのような強制徴用の事実があったことを広めてほしい」(イラク大使館書記官)などの反応を見せた。

 6月までに113カ国・地域に販売された同作は、7月に入って販売先を155カ国・地域に伸ばした。

 現在、北米地域とタイ、ミャンマー、インドネシア、香港、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、シンガポール、マレーシア、台湾、ベトナム、フィリピンで8月の封切りが確定した。

 「軍艦島」は、日本による植民地時代に端島炭坑に強制徴用された朝鮮人が命がけで島を脱出しようとする姿を描いた作品。2015年に「ベテラン」で1340万人を動員したリュ・スンワン監督がメガホンを取り、ファン・ジョンミン、ソ・ジソブ、ソン・ジュンギ、イ・ジョンヒョンなどが出演して話題を集めている。

聯合ニュース


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記事入力 : 2017/07/31 15:10