中国政府は、市民の間で人気のスマートフォン上の交流サイトを使って動画やコメントを発信する、いわゆる「個人メディア」について内容が不適切だとして、このうち300件以上を一斉に閉鎖したと発表し、ネットの管理を徹底的に強化していく姿勢を打ち出しました。

中国の「個人メディア」は、中国版LINEの「ウェイシン」などの交流サイトを使って、個人が写真や動画、それにコメントを知り合いだけでなく、広く一般に発信するもので、アクセス数が多ければ高い広告料が入ることもあってここ数年急増し、現在240万人以上が発信しています。

北京市のネット管理部門は31日までに、個人メディアを提供しているウェイシンなどの運営会社を集めた会議を開き、一部の個人メディアがデマや低俗な内容を流しているなどとして、300件余りのアカウントを一斉に閉鎖したと発表しました。

中国では、当局にとって不適切とみなされたネット上のコメントなどは随時削除されますが、個人メディアの一斉処分が公表されるのは異例のことで、ネットの管理を徹底的に強化していく姿勢を打ち出した形です。

中国ではことし6月、「インターネット安全法」が施行され、個人がスマートフォンで発信する情報にまで監視を強めており、市民の間では言論の自由が後退しているとして不満の声が上がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170801/k10011082781000.html


中国、ブログ1000件以上閉鎖 党大会控え言論統制強化

【北京=多部田俊輔】中国のニュースサイト大手、捜狐や騰訊控股(テンセント)など4社は1日までに、合計で1000件以上のブログなどのアカウントを閉鎖した。

中国メディアの大半は共産党の「喉と舌(代弁者)」と位置づけられるため、国民の多くはブログなどを情報収集の手段としている。今秋の共産党大会を控えて言論統制を強化する中国当局の狙いが透ける。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM01H5T_R00C17A8FF2000/