北朝鮮の高笑いが目に浮かぶ。来週の内閣改造直前に稲田防衛相が辞任した28日午後11時42分、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるミサイルを発射した。約45分間、約1000キロ飛行し、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられる。

 発射場所は慈江道の舞坪里。落下地点は北海道の積丹半島西約200キロ、奥尻島北西約150キロの日本のEEZ内の日本海上とみられる。通常より高い高度で打ち上げるロフテッド軌道だったもようで、韓国軍はこれまでの高度を900キロ更新する過去最高高度の約3700キロに達したことを明らかにした。

 岸田外相兼防衛相は、「最大射程は少なくとも5500キロを超えるとみられる」との認識を示したが、米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の米韓研究所はより低い角度で打ち上げた場合、9000〜1万キロ飛行していた可能性があると分析。北朝鮮から米本土に到達する距離だ。

 夜間の発射は異例。深夜でも発射が可能で、奇襲攻撃能力を誇示する狙いとみられる。

 北朝鮮では、今月21日に北西部・亀城市でミサイル発射用機材を搬送している車両が確認され、朝鮮戦争の休戦協定が締結された27日の祖国解放戦争勝利記念日にミサイルを発射するのではないかと警戒されていた。

 発射が翌日になったのは、27日は悪天候に見舞われ、発射を断念したとの見方があるが、自衛隊幹部は「あえてこの日を狙った可能性はある」と話した。

 稲田防衛相のドタバタ辞任に合わせたあいさつ代わりの発射だった可能性もある。いやはや、完全になめられてる。

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あえてこの日を狙った可能性も(C)日刊ゲンダイ