政府は4日、ペットボトルの原料に使われる化学品「高重合度ポリエチレンテレフタレート(PET)」に関して、中国製品が不当に安い価格で輸入販売され、国内企業に損害を与えたと仮決定した。

 今後、被害実態などを踏まえ、反ダンピング(不当廉売)関税を課すかどうかを最終判断する。

 高重合度PETはペットボトルのほか、弁当、総菜の容器などにも使われる。2015年度の中国からの輸入量は13年度に比べ43%増の36万4258トンに急増した。

 こうした状況を受け、三井化学など4社が昨年9月、反ダンピング関税を課すよう政府に要請していた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080400553&;g=eco