2017年8月4日、韓国のサムスン電子が、米国のスマートフォン市場でアップルを抜き売上高1位の座に返り咲いた。韓国日報が報じた。

米国の市場調査会ストラテジー・アナリティクスによると、サムスン電子は今年第2四半期(4〜6月)に米国でスマートフォン1400万台を販売し市場シェア33.3%を記録、同24%のアップルを抜いた。

これは昨年同期(29.7%)に比べ3.6ポイント、前期(今年1〜3月、24.9%)と比較すると8.4ポイント上昇の躍進だ。サムスンがアップルのホームグラウンド米国で売上高1位を記録したのは1年ぶりのこと。米国市場シェアで30%を超えたのは2014年第2四半期以来3年ぶりのことになる。

今年第1四半期、サムスンはシェアでアップル(34.5%)に大きく引き離された。これは同期に新製品がなかったこともあるが、昨年のバッテリー発火・爆発問題から販売中止となった「ギャラクシーノート7」の影響が尾を引いていたためとみられる。

「ノート7」はサムスンが販売中止を決定した昨年10月までに米国で最も多く売れており、米国では190万台が回収された。被害規模が他の国よりも大きかった上に、アップルの牙城でもあるだけに、サムスンが米国の消費者の信頼を取り戻すのは当分の間は難しいだろうとの暗い見通しも出ていた。

しかし「ノート7」問題から半年もたたないうちにサムスンが米国市場のシェアを回復できたのは、発売時期の先送りまでして完璧な品質を求めた「ギャラクシーS8」の発売が決定的だったと記事は分析している。

サムスンは今月末、下半期の戦略スマートフォン「ギャラクシーノート8」を公開する予定だが、初公開の舞台をニューヨークに設定し、米国市場攻略の意志を強く見せている。

英フィナンシャル・タイムズは、アップルの新モデル「iPhone8」の発売が例年の新モデル投入より後れる見込みであることから、「この場合、ギャラクシーノート8が恩恵を被るだろう」と展望している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「韓国企業が米国市場で1位とはすごいね」「韓国の誇りだ」「個人的にはS7が一番気に入っている」「サムスンのおかげで、海外に行っても韓国を知っているという人が増えた」など、サムスンへの好意的な意見が多く寄せられた。

また、「トランプ大統領の携帯は今もギャラクシーなのかな?最近iPhoneに乗り換えたという話も聞いたが…」「iPhoneも悪くないけど、イヤホンジャックがなくなったのが欠点」などiPhoneを意識した意見もみられた。(翻訳・編集/三田)

http://www.recordchina.co.jp/b177786-s0-c20.html