内閣改造で初入閣した江崎鉄磨沖縄北方担当相が5日、国会答弁で誤った発言をしないように「役所の原稿を朗読する」と述べていたことが分かった。北方領土問題については「素人」と語った。関係者が6日、明らかにした。

 謙虚に説明するとの趣旨から出た発言だが、国会軽視だとして野党が反発しそうだ。

 関係者によると、江崎氏は5日に地元、愛知県一宮市の事務所で開かれた支援者らによる就任祝賀会合後、記者団に対し「しっかりお役所の原稿を読む。立ち往生より、答弁書の朗読かな」と話した。

 北方領土問題については「素人は素人。皆さんのいろんな知恵で色を付けてもらうことが一番大切」とした。

 江崎氏は6日夜、発言について「野党の質問に対し誤った答弁をしないようにするとの意味だった。これからは言葉を選ばないといけない」と東京都内で語った。

http://www.sankei.com/politics/news/170807/plt1708070006-n1.html


北方領土問題、具体的に前進を

 北海道根室市で6日、北方領土返還を求める市民大会が開かれた。同市などの主催で、元島民ら約700人が参加。9月に日ロ首脳会談が再度予定される中、「強力な外交交渉を展開し、領土問題を具体的に前進させることを要望する」との決議を採択した。

 日ロ両国は昨年から首脳会談を重ねているが、領土問題で目に見える成果は出ていない。択捉島出身の鈴木咲子さん(78)=同市=は「島に戻ることを願ってきたが、いまだに自由に行くことすら許されない」とし、早期解決を訴えた。

http://jp.reuters.com/article/idJP2017080601001532?il=0

http://www.sankei.com/images/news/170807/plt1708070006-p1.jpg
江崎鉄磨・沖縄北方担当相