2017年8月9日、環球網によると、8日夜に四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県で起きたマグニチュード(M)7.0の地震に関し、同省を管轄する重慶市の日本総領事館は「9日午前6時時点で日本人が死傷したとの情報は入ってきていない」との説明を行った。

同県には国内外の観光客に人気の高いユネスコの世界遺産・九寨溝がある。記事が日本メディアの報道として伝えたところによると、日本人観光客30人が現地旅行社の九寨溝ツアーに参加していたが、けが人などは出なかった。

また、同省成都市にある韓国総領事館関係者は「九寨溝には韓国人観光客99人がいたが、すでに退避した」と説明。避難の際に2人が足と腕に軽いけがをしたという。

この地震では午前9時30分の段階で、死者13人、負傷者175人が確認されている。(翻訳・編集/野谷)

http://www.recordchina.co.jp/b187047-s0-c10.html


中国 四川省でM7.0の地震 13人死亡175人けが

8日夜、中国内陸部・四川省の観光地、「九寨溝」で起きたマグニチュード7.0の地震ではこれまでに13人が死亡、175人がけがをし、余震が続く中、救出活動や道路の復旧作業が本格化しています。

中国地震局によりますと、8日夜、内陸部の四川省で、九寨溝を震源地とするマグニチュード7.0の地震がありました。震源の深さは、20キロと推定されています。

国営の新華社通信によりますと、この地震で、これまでに13人が死亡し、175人がけがをしたということです。

地震から一夜明けた現場では、余震が続く中、倒壊した建物などに取り残された人の救出活動や、道路の復旧作業が本格化しているということです。

九寨溝は、ユネスコの世界遺産にも登録されている中国を代表する景勝地の1つで、観光シーズンの夏から秋には世界各地から観光客が訪れ、当時、3万5000人余りの観光客が滞在していたということです。

四川省を管轄する重慶の日本総領事館によりますと現地には日本からのツアー客40人がいましたが8日の時点で現地を離れるとともに、個人観光で訪れている日本人4人とも連絡がとれ、けが人はいないということです。重慶の日本総領事館では、引き続き情報収集にあたっています。

菅官房長官「邦人被害の情報なし」

菅官房長官は、記者会見で「被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げると同時に、1人でも多くの方が一刻も早く救助されることをお祈り申し上げたい。現時点で、邦人が被害を受けたとの情報には接していないが、在中国の日本大使館、重慶総領事館を通じて、引き続き情報収集を行っている」と述べました。

日本大使館 注意呼びかけ

地震を受けて北京にある日本大使館は、現地への渡航をめぐり、中国に滞在している日本人などに注意を呼びかけるメールを配信しました。

この中で「余震が断続的に発生しており、建物の倒壊や土砂災害などの二次被害を含め、さらに被害が出る可能性があり、十分な注意が必要です」としています。

その上で「渡航・滞在を予定している人は現地の最新情報を入手し、状況に応じて旅行計画を変更・延期することも含め、安全確保に努めて下さい」と注意を呼びかけています。

九寨溝 観光客受け入れ停止

九寨溝は、ユネスコの世界遺産にも登録されている中国を代表する景勝地ですが、現地の管理局は、「観光客の安全を確保するため」として、9日から観光客の受け入れを停止すると発表しました。

景勝地でどの程度の被害が出ているのかは明らかにしていませんが、管理局では現在、観光客の避難誘導などにあたっているとしています。

落石で観光バスや車が大破

中国共産党系のメディア、「環球時報」の電子版は、九寨溝からおよそ6キロ離れた道路で、大規模な斜面の崩落が起きて巨大な岩が観光バスを直撃し、バスが大破している様子を伝えています。

また、落石で乗用車が押しつぶされている写真や、斜面の崩落で大量の土砂や岩が道路に流れ込んでいる様子も伝えています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170809/k10011094161000.html