2017年8月11日、韓国の観光スポットで観光客向けに体験サービスが提供されている韓国伝統衣装が、本来の韓服とはかけ離れているものになっている。環球網が伝えた。

韓国メディア・亜州経済によると、2013年10月に韓服を着た観光客の4大古代宮殿、宗廟など観光スポットへの入場料を免除する制度がスタートしたこと、レンタル店が増えたことにより、韓服の着用体験がブームになっている。

しかし、市場に出回っている韓服は伝統的な韓服とはかけ離れたものであり、伝統衣装ならではの魅力を見いだすのが難しくなっている。

レンタルなどに利用される韓服には金箔や銀箔、さらにはレースの装飾まで付いているほか、着脱しやすいようにひもの部分が簡単な作りになっていたり、チマ(スカート)の裾にワイヤーが入っていたりする。

見た目はかわいらしく、動くのにも便利だが、伝統的なものとは大きく違う。専門家は、ますます多くの人がこれらを本当の韓服だと思うようになってしまうと話している。

一方、韓服レンタル店の経営者からは「伝統的な韓服では外国人韓国客の興味を引けない」との声が出ている。

あるレンタル店主は「韓服体験が人気なのは、着るのが楽で、写真映えする華麗な色彩やデザインだから。みんなが着たいと思うようになれば、韓服はわれわれの生活に戻ってくる。そうすれば、みんな自然と韓国文化に対してもよりますます興味を持つだろう」と語っている。(翻訳・編集/川尻)

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写真はソウル。