2017年8月12日、中国のポータルサイト・今日頭条に、なぜ日本人は高級車をあまり買わないのか、その理由について分析する記事が掲載された。

記事は、日本の自動車は税額の違いから中国よりも30%ほど安く購入できると紹介。それにもかかわらず、高級車を購入する人は少ないという。

ではなぜ日本人は高級車を購入する人が少ないのか。その理由の1つとして記事は、「交通の便が発達していること」を挙げた。東京や大阪、京都などの大都市は公共の交通が発達しており、電車とバスで十分だという。

2つ目の理由は「土地が狭いこと」だ。日本では自動車の購入に当たり車庫証明が必要だが、駐車場の確保が難しく、家に駐車場を造るよりは花を植えた方がいいと考えるからだという。

3つ目の理由は「維持費が高いこと」だ。自動車保険、メンテナンス費、ガソリン代などの維持費が高く、中でも駐車代が非常に高いからだとした。

4つ目の理由は「富をひけらかすことを嫌がること」だ。日本では富をひけらかすと白い目で見られるためで、日本一の金持ちであっても800万円程度のレクサスに乗るだけだという。

5つ目の理由は「誤解を恐れること」だ。「日本では暴力団員などが高級車に乗っている場合が多いので、誤解されないようにするため」だという。

6つ目の理由は「愛国」だ。ベンツやBMWは日本メーカーではないの好まれないという。この傾向は、自動車のみならず携帯電話や日用品さらには食べ物にまで及んでいるとした。

7つ目の理由は「エコ意識」だ。そのため電車や自転車で済めば自動車に乗ることはしないという。

これに対し、中国のネットユーザーから「考え方や価値観が違いすぎて比較にならない」、「日本に行ってみればわかる。精神面では中国は一生日本に追いつけない」などのコメントが寄せられた。

また、「中国がトヨタやホンダのような品質の車を造れるなら、俺だってベンツやBMWは買わないよ」、「中国は全国民が役人になって金持ちになりたいと考えている。みんながお金しか見ておらず偽物ばかり作る」などの意見もあり、中国人の普遍的な価値観に問題があるとの意見が多かった。(翻訳・編集/山中)

http://www.recordchina.co.jp/b157946-s0-c60.html

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写真はベンツ。