北朝鮮による拉致問題の解決に向けた研修会が11日、八代市のやつしろハーモニーホールで開かれた。1978年に鹿児島県で拉致された増元るみ子さん(当時24歳)の家族が拉致問題への理解と協力を求めた。

 研修会では、増元さんの姉の平野フミ子さん(67)(八代市)が増元さんへの思いを語り、弟の増元照明さん(61)(東京都中央区)が講演。市民ら約50人が耳を傾けた。

 平野さんは「姉妹で歩いている姿を見ると、うらやましくなる。るみ子に会いたい。そのためには、国に声を届け続けるしかなく、みなさんの支えが必要です」と訴えた。

 照明さんは「国が拉致被害者を返せ、という姿勢を明確に示すことが重要」と、政府に拉致問題の解決を優先するよう求めた。

http://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20170812-OYTNT50002.html