太宰府市のNPO法人「劇団道化」が20日、福岡市東区城浜団地の城浜保育園で、中国や台湾の子どもたちに人気を博した児童劇「3びきのコブタ」を中国語で公演する。

 日中国交正常化45周年を記念して、福岡市の市民団体「福岡広州ライチ倶楽部(くらぶ)」が市内在住の中国人親子などに中国語劇を贈ることになった。

 劇団道化は1965年に創立。2004年に上海で開かれた国際児童演劇祭が中国での初演。09年以降、童話を基にした「3びきのコブタ」を北京や広州などで公演し、人気を呼んだ。

 当初は中国の俳優が通訳として共演したが、4年前から中国語を学んだ日本人だけで演じている。今回、九州で初めて中国語劇を一般公開する。

 主催するライチ倶楽部は、08年の発足以降、福岡市の友好都市広州との市民交流を図ってきた。

 今回の企画について、同倶楽部の奥田聖理事(41)は「日本人が中国語で演じることで、より中国人の心に響くのでは。何より子供たちの笑顔が楽しみ」と話している。

 当日は大学で中国語を専攻した野村勇作さん(28)と、中国語の特訓を受けた西村健治さん(45)、手島純子さん(44)の劇団員3人が出演。「コブタ」のほか、バスタオルなど日用品を使う「何ができるかな」という芝居も披露する。

 城浜保育園の園児のほか、近くの小学生ら中国人計100人が観劇する予定。中国語が分からなくても、児童劇のため誰でも楽しめる。入場無料。

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/350532/

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福岡市在住の中国人親子に中国語で披露する「3びきのコブタ」を練習する劇団道化の手島純子さん(右)ら