伝統的製薬業界が相次ぐ悪材料により萎縮している中、新生バイオシミラー(バイオ複製薬)の専門企業各社は海外進出に拍車をかけている。

食品医薬品安全処が最近発表した医薬品輸出実績によると、昨年、バイオ医薬品の輸出は10億6397万ドル(約1兆2346億ウォン)で、前年の8億924万ドル(約9237億ウォン)より31.5%が増加した。

1兆ウォンを突破したのは昨年が初めてだ。この5年間の年平均成長率は29.8%で、高速成長が著しい。バイオ医薬品が全体医薬品輸出に占める割合が、3分の1にまで上昇した。

バイオシミラーは、バイオ医薬品の特性上、既存の合成医薬品の複製に比べてややこしく、参入障壁が高い。既存の生物細胞や組織、ホルモンなどの有効物質を利用する必要があるため、開発と生産過程などに、大規模な投資が必要である。

しかし、バイオ医薬品はこの10年間でグローバルブロックバスター医薬品上位10品中7つを占めている。世界医薬品市場を事実上主導しているという意味だ。バイオシミラー市場も同様に高速成長せざるを得ない理由といえる。

国内バイオシミラー市場は、セルトリオンと三星(サムスン)バイオロジックス、三星バイオエピスという二つの三星系列会社が主導する中、LG化学も成果を出し始めている。

現在の輸出首位品目は、セルトリオンのバイオシミラー「レムシマ」だ。レムシマは、2013年に欧州医薬品庁(EMA)に続いて、昨年4月に米食品医薬品局(FDA)から販売許可を獲得した。

抗体バイオシミラーとしては、世界で初めてFDAの承認を受けた。現在、世界の80カ国で製品を販売している。

売上比104%を研究開発(R&D)に投資する三星バイオエピスも同様に海外進出に拍車をかけている。三星バイオエピスは今年4月、自社バイオシミラー「レンフレキシス」のFDA販売許可を受けた。

http://japanese.donga.com/List/3/all/27/1032924/1