1945年8月15日、昭和天皇が玉音放送でポツダム宣言を承諾したことを発表し、第2次世界大戦は終結に至った。それから72年が経過し、日本では毎年8月15日を終戦の日として、歴史を振り返り、犠牲者の追悼が行われている。

こうした日本の動きは中国人からすると納得のいかない気持ちになるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の歴史に対する扱い方が全く理解できない」と主張する記事を掲載した。

第2次世界大戦は世界中を巻き込んだ戦争であったが、「日本の戦争に対する向き合い方はドイツや他の敗戦国の態度と雲泥の差がある」とし、その理由として、日本が戦争を振り返る時に「他国に多大なる被害をもたらしたという考え方ではなく、戦争が日本国民に多くの傷を与えた」という考え方だからだとした。

中国人からすれば、日本が中国に対して行った事を棚に上げて、日本が第2次世界大戦において大きな被害を受けたことだけを強調しているようで、「まるで思考がひどく分裂している国」と映り、理解しがたいようだ。

たとえば、毎年行われる広島の平和祈念式典で、日本が「戦争で唯一原爆を投下された国として、核のない平和な世界を担っていく重要な責任がある」とする表明も、世界に対して自国を「被害国として主張している」かのようだと主張。こうして日本は戦争で他国を侵略した行為を曖昧にしていると主張した。

日本で毎年行われる終戦の日に、戦争を体験した人びとは決して同じ過ちを繰り返してはいけないと述べ、戦争を知らない世代に歴史を風化させないよう、戦争の悲惨さを伝える努力を行っている。

平和を強く願う気持ちは同じであるはずだが、こうした式典も心に大きなわだかまりが残っている中国人から見ると複雑な思いを抱くもののようだ。(編集担当:村山健二)

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