デビューするやいなや大人気を集めている男性アイドルグループWanna Oneは、リップメイクでも話題になっている。メンバー11人がさまざまなカラーのリップメイクを施し、ミュージックビデオやステージに登場する。

メンバーの一人、カン・ダニエルが厚い唇に塗った赤いリップティントは「カン・ダニエル・ティント」と呼ばれ、若い男性の間で人気を集めている。多くの男性アイドルがリップメイクを施しているため、グループ名で呼ばれている商品もある。

「防弾(防弾少年団)ティント」「SEVENTEENティント」などがそれだ。

一般の男性たちの間でも、赤やオレンジ、ピンクなど鮮やかなカラーでリップメイクを施す人が増えている。顔にBBクリームを塗り、眉毛を描いていたメイク男子たちが、唇にも関心を向けているというわけだ。

サラリーマンのキム・ウォンさん(27)は毎朝出勤前にピンクのティントを使っている。「唇の血色が悪いため、普段から体調が悪そうに見えると言われてきたので、勇気を出して化粧を始めたら、顔の印象がだいぶ変わったと言われるようになった」と話している。

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若い男性たちはスティックタイプの口紅よりも、液体をブラシにつけて使ったり、ジェル状のものを絞って唇に塗ったりするティントを好む。塗りやすい上、カラーバリエーションも多く、男性の唇に合うアイテムを選びやすいからだ。

メイクアップアーティストのチョン・センムルは「男は化粧をしてはいけないという固定観念を打ち破ろうとする男性が増え、化粧をした男性を見る韓国社会の視線もソフトになっている」と話す。

動画共有サイト「ユーチューブ」ではすでに、男性のためのリップメイク法を紹介する動画が国内外を問わずあふれている。「合コン・面接で好感を得るための第一印象づくり」「くすんでいて体調が悪そうに見える男性の紫色の唇はもう終わり」などとし、唇の色が印象を左右すると強調している。

ティントを唇全体に塗るのではなく、内側にだけうっすら塗った後、ぼかすようにして自然に見せるのがポイント。女性の肌色を基準につくられたリップメイクアイテムのうち、男性が使いやすいアイテムをお勧めする動画も多い。

コスメ・雑貨ショップをチェーン展開する「OLIVE YOUNG(オリーブ・ヤング)」では、男性会員の場合、今年上半期のティント売り上げが前年同期比194%増えた。男性専用ティントも登場している。

このアイテムのキャッチコピーを見ると、男女の化粧の境界線が消えつつあるということを実感させる。「唇で男を完成する」「あなたが女性ならどんな唇にキスしますか?」

ピョ・テジュン記者

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