中国の孔鉉佑・朝鮮半島問題特別代表兼外務次官補が8月30日、日本の国会議員団と北京で会談した際、北朝鮮の弾道ミサイル発射を巡って「次は、東京の上空を越える発射を行うシナリオも考えられる」と発言していたことが分かった。
根拠は示さなかった。

北朝鮮は前日の29日に北海道上空を通過する弾道ミサイルを発射。圧力強化を求める日本に対し、中国側が強い言葉を使って抑制的な対応を促そうとした可能性もある。
日中外交筋が6日、明らかにした。

孔氏は「危機的な状況でも、対話を試みる価値はある。さもなければ、ブレーキが利かず、エスカレートするだけだ」として日本の中枢機能が集中する東京の「上空通過シナリオ」に言及した。

また政府は6日、北朝鮮による核実験に関する国際機関のマグニチュードの最終的な分析結果を受け、爆発規模の推定を5日に示した約120キロトン(TNT火薬換算)から約160キロトンに修正した。
小野寺五典防衛相が記者団に明らかにした。
「広島に落とされた原爆の10倍となる。水爆実験であった可能性も否定できない」と述べた。

http://www.sanspo.com/geino/news/20170907/pol17090705030001-n1.html