2017年9月7日、ロシア極東ウラジオストクで行われた日韓首脳会談に、安倍晋三首相が「手ぶら」で来たことが韓国で話題となっている。

安倍首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、「第3回東方経済フォーラム」のために訪問中のロシア・ウラジオストクで首脳会談を行った。7月にドイツで初の首脳会談を開いてから約2カ月ぶりとなる。

韓国経済によると、今回の会談で文大統領は安倍首相に平昌冬季五輪のマスコット「スホラン」と「バンダビ」のぬいぐるみをプレゼントした。安倍首相に平昌五輪に関心を持ってほしいとの意味が込められていた。一方の安倍首相は何のプレゼントも用意していなかったという。

文大統領は前日も、ロシアのプーチン大統領に同じものを贈っていた。プーチン大統領は文大統領に1800年代に作られた刀をプレゼントした。

安倍首相と文大統領は会談で、北朝鮮が強行した3日の核実験への対応に関し、日韓が緊密に協力していくことを確認した。

安倍首相が「手ぶら」で訪れたことについて、韓国経済は「トランプ米大統領の時と大きな差がある」と指摘している。安倍首相はトランプ大統領が当選した後すぐにニューヨークを訪れ、高価なドライバーをプレゼントしていた。ドライバーは日本のメーカー「本間ゴルフ」の最高級モデルで、価格は50万円に達するものだった。

さらに、韓国経済は安倍首相とトランプ大統領が先月29日に北朝鮮が日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射した後、6回目の核実験を強行した3日までの6日間で3回もの電話会談を行ったことを紹介している。一方、文大統領とトランプ大統領との電話会談は日米より一歩遅れ行われたため、「北朝鮮の問題で当事者の韓国が後回しにされている」と批判の声も上がったという。最後に、韓国経済は「手ぶらで登場した安倍首相の行動に意味を付与することが取り越し苦労に終わることを願っている」と伝えている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「文大統領は世界中からひどい扱いを受けている。プーチン大統領は会談に遅刻したし…」「コリアパッシングが起きているというのは本当か?」など不安げなコメントが寄せられている。

一方で「安倍首相の行動は確実に日本のイメージを下げた」「マナーがなっていない。安倍首相を弾劾しよう」などと主張する声も。

また、「こんなどうでもいいことを記事にする韓国メディアに問題がある」「プレゼントよりも会談の内容が大事」と指摘する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)

ソース:レコードチャイナ<トランプ大統領には高価なドライバー、文大統領には…?=安倍首相の行動が韓国で話題に>
http://www.recordchina.co.jp/b189954-s0-c10.html