2017年09月07日08時04分 [中央日報/中央日報日本語版]

「IFA2017」での中国華為(ファーウェイ)のブースで外国人観覧客がスマートウォッチ「HUAWEI WATCH2」を試している。中国は今回のIFAで上方平準化した技術力を見せ、韓国などライバル国を緊張させた。
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「中国の堀起、日本の復活」。

6日(現地時間)にドイツ・ベルリンで閉幕した国際家電博覧会「IFA2017」の現場で見たライバル、中国と日本の家電業界の雰囲気はこうだった。追撃者の中国は今回のIFAでさらに発展した技術力で注目を集めた。

その先頭は華為(ファーウェイ)だった。華為のリチャード・ユー・コンシューマービジネスグループ最高経営責任者(CEO)は演説でグローバル戦略を公開した。華為は世界スマートフォン市場シェア3位。今回のIFAでは初めて人工知能(AI)に必要な神経網プロセッシングユニット(NPU)が適用されたモバイルAIチップセット「キリン970(Kirin970)」を公開した。アップルの「iPhone」など競合製品のチップセットより5倍速い処理速度を持つと、ユーCEOは説明した。華為はこのチップセットが搭載されたスマートフォン「Mate10」を来月公開する予定だ。

ハイアール・ハイセンス・TCL・長虹など人口13億人の国内市場を背に成長してきた中国企業も、例年より精巧な新製品を出すほど上方平準化された。中国は数的にも威力的だった。今年の参加企業1600社のうち4割の650社ほどが中国企業だった。「没落した家電名家」のようだった日本の再飛躍を目を引いた。ソニーは発売を控えた77インチの有機発光ダイオード(OLED)テレビ「ブラビアA1」、スマートフォン「Xperia XZ1」を展示し、観覧客が絶えなかった。

韓国家電業界の関係者は「ソニーはテレビなど主要事業が不振だった数年前までブースの半分を『プレイステーション』シリーズでカバーするほどインパクトが薄かった」とし「今年はブースの構成から新技術の試演まで確実に自信を取り戻した雰囲気だった」と話した。

テレビ市場でサムスン・LGなどに10年以上も苦戦してきたソニーは、今年4−6月期、1台1500ドル以上のプレミアムテレビ市場でシェア1位(36.1%)となった。

テレビ・カメラを中心にスマートホーム・コネクティッドカー電装部品に事業領域を広げたパナソニックのブース、欧州の消費者にソニーほど人気があるオーディオ企業ヤマハのブースも印象的だった。日本は「強小企業」が多い国らしく今回も多数の中堅・中小企業が参加し、技術力を誇った。

韓国はサムスンとLGが超大型ブースで各種新技術を紹介したが、この2社だけだった。ライバル国の物量攻勢と技術発展、強小企業に押され、2社が孤独に見えた理由だ。もちろん韓国家電業界にはサムスンとLGしかないわけではない。東部大宇電子・信一産業・デユウィニアなど中堅企業が技術力と低価格でニッチ市場を形成している。しかしこれら企業は大企業に比べて劣悪な経営事情や中国企業の特許侵害などでグローバル市場進出に苦労している。今回のIFAにも参加しなかった。

業界関係者は「世界市場でいつまでもサムスン・LGだけで持ちこたえることはならない。中国や日本に対抗できない」とし「韓国でもグローバル競争力を持つ企業がもっと出てこなければいけない」と語った。そのような意味で今回のIFAはサムスンとLGを後押しする強小企業を集中育成すべきという「課題」を再確認する契機だった。

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