オーストラリアのマルコム・ターンブル首相が「韓半島(朝鮮半島)において戦争の危険が非常に高まっている。有事の際、韓国国内にいる豪州市民を退避させる案を検討しているところ」と発言した。豪メディア「チャンネル9」が7日(現地時間)に伝えた。

ターンブル首相は、チャンネル9の朝の時事番組「トゥデー」のインタビューで、「戦争が起こるのか」という質問に対し「朝鮮戦争以来となる戦争の危険が高まっているのは事実」という趣旨の発言を行った。

ターンブル首相は「金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の脅威は日に日に深刻になっている。豪州政府は有事の際、韓国などに居住、もしくは旅行中の豪州国民を避難させる対策を用意しているところ」「現在北東アジアに滞在している豪州人が真っ先にやるべきことは、『スマートトラベラー』に登録すること。

このサイトに登録すれば、豪州政府は国民の居場所を把握することができ、必要な場合には警報が出される」と語った。スマートトラベラーとは、豪州外務省が海外に滞在する豪州人向けに情報を提供しているウェブサイト。

またターンブル首相は、今月6日に米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の核問題に関して電話協議を行ったことについて「北朝鮮が影響を受けるだけの経済制裁を行い、違法かつ慎重でない挑発をさせないことが重要」「もし彼(金正恩委員長)が米国や同盟国を攻撃したら、トランプ大統領は圧倒的な規模の軍事行動を起こすこともあり得る。(軍事的行動は)金正恩委員長にとっては自殺行為に近いもので、深刻な災厄になるだろう」と語った。

これに関連して、駐韓豪州大使館は8日「韓国国内の豪州国民の退避措置を開始してはいない」と発表した。ジェームズ・チェ駐韓豪州大使は同日、報道資料を通して「韓国に居住したり韓国を旅行したりしている豪州人に対する旅行警報のレベルは、従来と同じ段階を維持している」とコメントした。


朝鮮日報日本語版 2017/09/09 08:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/09/09/2017090900424.html