韓国を訪れる外国人観光客のうち女性が占める割合が徐々に増えていることから、観光業界で女性をターゲットにしたマーケティングが活発化している。

韓国文化観光研究院が9日までにまとめた報告書によると、昨年韓国を訪れた女性観光客は920万9810人で前年比39.7%増加し、全体の58.5%を占めた。2005年は女性の割合が44.1%だったが、09年に50.2%と男性を上回り、その後も拡大している。

女性の割合が増えたのは、アジアからの女性観光客が大きく増加したためだ。08年までは男性のほうが多かったが、09年に女性が53.7%と逆転した。

国・地域別にみると、日本人観光客に占める女性の割合は06年に47%だったが、昨年は58%に達した。フィリピンが28%から44%に、ベトナムは24%から50%にそれぞれ上がった。中国、マレーシア、タイ、香港、台湾も女性のほうが多い。

一方、中東や米州、欧州からの観光客は、男性が女性の数を上回る。

こうした状況を踏まえ、観光業界はアジアの女性客をターゲットにした商品に注力している。

韓国観光公社は20〜30代の日本の女性向けに、スパや韓方(韓国の伝統医学)スキンケア、高級スイーツ、ハンドメイド靴など31のテーマで「プチラグジュアリー」を紹介、商品化した。東南アジアの女性向けには韓流がテーマの旅行商品を打ち出している。

観光公社の関係者は「女性観光客は男性観光客に比べると近場を好む傾向にあり、韓流やショッピングに対する関心が高い」と話す。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/09/09/2017090900732.html